―― 2006 年某月某日、午前某時某分。
「いや、日時隠しすぎでしょ!
しかも朝一番のツッコみなのにターゲットがナレーションだよ」
―― うん、ごめん。
「謝んなくていいって、ナレーションは」
―― ...それじゃあ前回までのあらすじを...
「前回プロローグだよ!あらすじも何もないでしょ!!
つーか俺、さっきから得体の知れない人物にしかツッコんでないよ」
―― うん、マジでごめん。
「だからもういいよ謝るの」
―― っと、あなたの相棒が登場ですよ。
「あ、もう来るのあいつ?」
―― 明日ね。
「待ちきれんわそんなにぃ!」
「おーぃ、ごめん遅くなった」
「あ、やっと来たかー。
お前がいない間に、お前じゃない人物に 3 度もツッコまされてたよ」
―― それは大変だったな。
「お前が言うな!」
「じゃー、そろそろ行かねー?」
「そうだな、このままじゃ遅刻しちゃう」
―― 待ってよ〜〜。
「ついてくるなよ!」
―― こんなやりとりをしながら、学校へと向かう二人であった...。
「ほとんど俺とナレーションであるお前とのやりとりだからな」
「俺たちもやりとりしようよ。手紙を」
「こんなに近くにいるのにポスト経由ですか!」
「間違った。会話だな」
「そうだよ。ようやくこの物語の真髄を見つけたよ俺ら」
「で、何話す?今回はいつもみたいにいきなり話題が出てくるわけじゃないよ」
「それが問題なんだよなー。このままじゃ悲しい無言登校になりかねない」
―― いいよ無言で。
「...って雰囲気ぶち壊しやがったコイツ!!何言ってくれてんの!」
「いや、ナレーションにも何かしら考えがあるはずだ。なぁ、ナレ」
「ナレナレしいよ!ってこんなタイミングでダジャレ言っちゃったよ俺!!」
―― つまんねー。
「狙ってたわけじゃないから!そんなに冷たい態度取らないでよ!」
〜執筆後記〜
初回ということで全てのツッコみに「!」をつけるという特別サービスでした。
というかつけざるを得ない展開になってしまいました。
いつものように淡々とした流れを創ることができませんでした。
今からの展開でその流れを創っていきたいと思いますので何卒。
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