―― 合唱発表会に備え、そのスローガンを描いた大きな紙(?)を造ることになった。
―― 必要な材料を集めにゆく。
「紙」
「ダンボール」
「ボンド」
「速乾性のな」
「いや、そうじゃなくてもいい」
「反抗か?」
「経験上、速乾性じゃないボンドのほうが仕上がりがいい」
「証拠は?」
「俺の記憶」
「話にならない」
「話にならないわけがない」
「話にならないわけがないわけがない」
「話にならないわけがないわけが(略)ない!!」
「勝手に略して勝った気になんな!」
「紙」
「ダンボール」
「ボンド(速乾性)」
「カッコ書きじゃなくていいだろ。絵の具」
「バケツ」
「パレット」
「筆(細)」
「待て、まとめて絵の具セットでいいだろ」
「筆(極細)」
「繊細にならなくていいから!!」
「紙」
「ダンボール」
「ボンド(速乾性)」
「だからカッコ書き...もういいや。絵の具セット」
「筆をふく布」
「それも絵の具セット!!!」
「紙」
「ダンボール」
「ボンド(速く乾くやつ)」
「普通に言え!!!」
「ペーパー」
「普通に言え!!!」
「紙」
「ダンボール」
「ボンド(速乾性)」
「絵の具セット」
「手本」
「手本?」
「文字の手本」
「...ああ、何も見ないで文字を描くのは難しいからか」
「でっかい文字だからな。
紙を重ねて、上からなぞればいい」
「ナイス・アイディアだ」
「で、どうする?」
看板担当「コンピュータ室で印刷しろ」
「技術の授業以外に使うなんてめったに無いもんだな」
「さて、やるか」
〜執筆後記〜
出来れば日にちを空けないで進めたいものです。
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