―― 「今日あたり作業終わるみたいな感じしない?」
―― そんなことを言っていた昼下がりのおよそ 30 分後。
(あぁあぁあー、∠ ABE は何度か求めろだと? 知るかボケ!!)
(ぁあぁあぁー、△ ADP ∽ △ BCP を証明しろだと? めんどくせぇっつーの!!)
―― 数学の実力テストに頭を悩ませていた。
(何だよコレ、これだけのヒントから方程式作れってか! こんなん解いて何すんじゃ!!)
(何だよコレ、くだらねー問題の答え分数にしてんじゃねぇよ! 間違ってんのかと思っちまうだろーが!!)
―― とんでもなく難しいのである。
(うっわ、何この √ のオンパレード!! 多っっ!!
「書き間違えろ」って言ってるよーなもんじゃん!!アホか!!)
(うっわ、何この因数分解のオンパレード!! 多っっ!!
「不完全な分解して減点されろ」って言ってるよーなもんじゃん!!アホか!!)
―― とはいえ、二人とも成績が悪いとかそーいうんじゃないので、
―― 時間ギリギリに解答欄を埋め、チャイムを待った。キンコンカンコン。
「今回のは抜群に難しかったな」
「。。。もう何も言うことはねぇわ、もう」
「とりあえず看板完成させちゃってパパッと忘れよ」
「異議を唱える余地なし」
―― もう完成間近だし、そっちに熱中してテストのことなんか冥王星の方へぶっ飛ばしとけ。
「たまには冥王星のことも思い出してやれよ」
「ん、ああ」
「いい奴だったなー、冥王星」
「友達だったの!?」
―― 明日は何の教科?数学と来たら社会か?
「社会科」
「社会か。悩むわー、どうしよう」
「悩むんじゃない。
悩みを悩みと思うから悩みになる。
悩みと思わなければそれはただの心の霧だ、すぐ晴れる」
「今カッコいいこと言った!!」
―― 終わったー?
「ん、もう、いいか、終わった」
「終〜〜〜〜〜〜了〜〜〜〜〜〜」
―― 後の仕事は?
......ダッダッダッダッ!!
看板担当「無い!!!!!!」
ダッダッダッダ......
―― 走り抜ける看板担当か。
......ドガンッッ!!!
〜執筆後記〜
実力テストが半端無いので、その悔しさを込めて書きました。
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