32. 冬 (1)

http://toshi.my.land.to/twostudents/?32
* トップ ページ - Two Students :: 32. 冬 (1)

―― 十一月も嵐のように過ぎ去り、十二月中旬。
「ったく、月日っつーのは嵐のように...だな」
「もう師走だ。『師』が『走る』月っていうし。
 今頃俺らの担任も走ってるだろ」
「あれ?担任マラソンランナーか何かだっけか?」
「そういう意味じゃねぇ」
「......」
「そんなことより今冬だろ」
「もうすぐ雪が降るな、いやもう降ったんだけど」
「もっとたくさん降ってくんないかね」
「なぜによ?」
「俺は夏より冬派だ」
「俺は夏派だ、寒いのはやだね」
「うっそーん。
 暑いのを涼しくするより、寒いのを暖かくする方がいいね」

―― 何か物足りぬぞ。もっと楽しく会話せい。

「仕方ない、いろいろと忙しくて疲れてる」
「俺は疲れてないけど気力が...」
「それ、半分疲れてるっていうようなもんだけどな」
「とりあえず早く冬休みが来てほしいとも思うし」
「そしたらテストも来ちゃうよ?」
「...とりあえず休みがほしいし」
「言い直すなよ...」

「どうせ冬休みも宿題出されるんだろうな」
「年末年始に机に向かえだと、何を考えておるか」
「いやいや俺ら受験生でしょ」
「勉強机に向かって『あけおめ』言わなきゃなんねぇのか!?」
「気持ちは分かるけども...」
「大晦日は宿題の残りページのカウントダウンか!?」
「落ち着いてって」
「クリスマスは!?元旦は!?成人の日はァ!?」
「お前成人の日関係ねーだろ!!」

「はぁ...こんなんじゃ満足に年も越せやしない」
「つっても勉強は...」
「...そだな...」
「......」
「なぁなぁ」
「?」
「聞きたいことが」
「はい?」
「そろそろ年賀状書かなきゃなんないよな」
「何?住所も郵便番号も分かるでしょ」
「......何枚ぐらい書く?」
「そこぉ!?」

〜執筆後記〜
お久しぶりです。
三人の心情をよく考えてみました。きっとこんなんじゃないかと。

<< 前へ 次へ >>

ページの先頭へ戻る
Two Students へ戻る
トップ ページへ戻る

* トップ ページ - Two Students :: 32. 冬 (1)
http://toshi.my.land.to/twostudents/?32
(C) 2005 - 2010 Toshi, All Rights Reserved.