33. 冬 (2)

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―― 学期の終わりを告げるといえば終業式。
―― いつぞやの始業式のことを思い出すねぇ。
「また同じようなことになるんだろうな」

―― 教室で騒いでいると担任が来た。
―― ただならぬ雰囲気の担任に、みんな静かになって注目する。
担任「悲しいお知らせだ」
「何すか」
担任「...長かった二学期が今日で終わってしまうんだ」
「...マジか」
「それは大変悲しいな」
担任「悲しいよな」
「悲しいわぁ」
担任「しかもそのための終業式が...今から行われるそうだ」
「ええぇ!?」
「そんな...急すぎる...」
担任「...しかし......もう決まっていたことなんだ」

「先生...」
担任「何だ?」
「もうやめません?」

―― ということで、嬉しさ半分悲しさ半分の終業式に出席。
放送「さあ、今日、待ちに待った終業式です。
   あっ、いや、先生は待ちに待ってたけども、そうでもない人もいるよね、うん。
   でね、三時間目まで普通に授業して、あっ、もちろん普通じゃなくてもいいんだけども、
   そう、それから終業式だから。各自心の準備は怠らずにしといてください」

「終業式の後、もう一時間あるよね?」
「ああ、今年最後の昼食の後、今年最後の学活が」
「何でも『今年最後の』ってつけんなよ...」
「悪ぃ、今年最後の謝罪する」
「『今年はもう二度と謝んねぇ宣言』すんじゃねぇ!!」

―― 今年最後の三時間目終了――。
放送「全校生ぇ!!終業式だぞぅ!!体育館にゆけぇ!!走るのだァ!!」
「走らせていいのか全校生!!」
放送「ほら早くしろって!!ダッシュダッシュ!!」
「勢いつけんな!寒いんだから!」
「勢いつけろよ、寒いんだから。じゃ」
ダダダダダダァ!!

―― おいおい走ってったぞ――。
―― しかも教室にいんのお前だけだぞ――。
「えええ!俺も走るしかねぇじゃんよ!」
―― ほら早くしろ――。取り残されっぞ――――。
「しかもお前何でさっきから語尾伸ばしてんだ!!うるさいから!!」
―― そ――れで――い――のかよ――。
「いらんとこまで伸ばすなァ!!」

「...はぁ、間に合った...」
「お前遅いよ、さっさと走って来いよ――」
「何でお前も語尾伸ばしてんだァ!!」

司会「では終業式の前に、表彰を行います。
   第 66 回校内マラソン大会、種目『二学期終業式のために体育館までダッシュ』」
「...今のダッシュって大会だったの!!?」
司会「第 1 位、登壇してください」
「誰なんだろ」
「......俺だわ」
「お前かい!」

校長先生「賞状、第 5 回校内マラソン大会...」
「回数全然違います!!」
校長先生「間違えた、第 66.6 回...」
「半端です!!」
校長先生「まぁいいや、校内マラソン大会、種目『二学期終業式のために職員室まで...」
「職員室大変なことになりますよ!!」
校長先生「違ったか、『二学期終業式のために体育館までダッシュ......して引き返す』」
「もはやダッシュの意味ないです!!」
校長先生「OKOK、とにかく第 1 位」
「は、はいィ!」
「きちんと返事しろよ!」
校長先生「あなたは速かったのでここに賞します。副賞はないけどね」
「あ、どういたしましてェ!」
「逆逆!!」

司会「では終業式に移りますが、内容は校長先生の話のみにし、しかも 1 分程度に短縮して行います」

校長先生「長い二学期も今日で終わりなわけです。冬休みの勉強は、
     3 年生には激しく打ち込んでほしいものだと、また
     1,2 年生はそれなりに打ち込んでほしいものだと勝手に思っております。
     夏休みよりも短いわけなので、たぶん遊ぼうと思ってもあんまり時間ないかも。
     それを踏まえたうえで、宿題とかちゃんとやってれば後は自分のやりたいことを。
     じゃあ、ちょっとした教訓を挙げておきます。」

・年賀状は早めにポストに投げ込んでおいた方がいいです。投げ込んで。
・大晦日のカウントダウンは大げさにやっておかないと後で後悔します。理由?自分で考えてください。
・勉強の息抜きに雪合戦をしても構いません。ただし雪玉の中に消しゴムを忍ばせたり、
 あるいは消しゴムそのものを投げつけるなど、オーバーな勝ちへのこだわりは捨てましょう。
 雪玉を顔面にぶつけるなどもってのほかです。昔先生がそれをやったら逆に顔面に雪玉を食らいました。

校長先生「......要するに雪合戦では顔面をガードしろ、ということです。終わります」
―― 校長先生に盛大な拍手が送られたのは言うまでもない。

「うーん、ためになったな」
「もしかして雪合戦する気か?」
「当たり前じゃん、3 年生だろうが関係ない」
「顔面は?」
「もちろんノーガードで」

〜執筆後記〜
また間が空いたので、その分、行が倍増です。
もしかしたら今年最後となるかもしれません。よいお年を。

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