37. 冬 (5)

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「長らくご無沙汰しておりました」
「時間的な余裕といいますか、そういうのが欠乏症でした」
担任「ほんとに申し訳ございません」
「先生は言わなくていいです...」

「冬も終わりじゃん」
「今年は結局あんまし雪降らなかったしなぁ」
「つまんねぇなぁ」
「去年は雪合戦し放題だったのになぁ」
「やってたやってた。
 あの、雪玉を思いっきし高く投げるじゃん? で、誰かの肩にぶち当たるわけ。
 でも誰が投げたか分かんない。完全犯罪」
「やるな。
 俺も、雪玉を思いっきし誰かの肩にぶち当てるじゃん?」
「それはバレるだろ」

「あと路上の氷割ったりとかな」
「うーわ、懐かしい。薄っぺらいのはがそうとしたりとかね」
「これが思いのほかツルッツルで」
「パッと見、氷って気付かないこともあるわけ、派手にひっくり返る」
「それとひっくり返るまではいかなくても、
 氷って気付いて慌ててバランス微調整して回避してるんだけどはたから見るとスゴい挙動不審なヤツ」
「いたわー、つーかそれ俺」

「つらら見つけると必ず取るよな」
「うん。必ず全長比較バトルに発展」
「でもスゴいもろいんだよな」
「うん。五分無事に持ってたらいい方」
「んで自分が持ってるヤツより長いの見つけて、今までの捨てて長いのに持ち替えたらすぐ折れて後悔すんの」
「痛いよな、つららは長さじゃなく透明度がキモなのに」
「透明度重視するヤツ初めて見た」

「酷いパターンとしては、水たまりに雪玉投げるヤツ」
「俺何回も食らったわそれ。しぶき飛んでくんのはもはや不可避」
「俺の方が食らってるだろ。お前に何度やられたと思ってんだ」
「いーや、まあお前に何度も食らわしたのは俺だがよ、俺自身も水しぶきを避けねばならんことを考えろ」
「避けてなかったんかいぃ!!」

「そんなこんなで一ヶ月切ってるよ。。。」
「どうせあっという間に終わるだろうよ。だったらそのあっという間を楽しく生きようじゃないか」
「もう過ぎた時間を嘆いているより、今から過ぎていくであろう時間を見据えろ」
「毎日何かしら努力するものがあると無いとでは未来が変わる」
「何を緊張するか。実行に限る」
「名言残したな」

〜執筆後記〜
最後の言葉たちは Maxim に追加しました。
久々の登場にあまり本領発揮とはいきませんでした。

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