40. 入学式

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―― 三年間の中学校生活を終え、また新たな三年間が始まる――。
「同じクラスだな」
「物語の都合上な」

担任(高校の)「はいじゃー、いいですかー」
「......」
担任「今日はね、入学式なんできちんと高校生っぽく振舞って、
   あと途中で名前呼ばれっから普通に返事して起立して」
「......」
担任「いい?」
「......」
担任「......うん、まぁいいや、じゃ並んで並んで」

―― 廊下に整列。
「なんか...喋れねー」
「雰囲気的にアレだな」
「俺の雰囲気判断システムが叫んでた、口閉じとけって」
「俺のもそう言ってた」
「お前のも?実は俺のもなんだよ」
「へぇぇ〜、ってお前が最初に言ったんだろ」

―― 入場。
司会「新入生の入場です。みなさん、控えめな拍手でお迎えしましょう!」
「俺ら歓迎されてんのか?」

―― 恒例過ぎてシカトしたくなる校長先生のお話。
校長「義務教育から別れを告げられ、それぞれの行きたい道へ歩み始めたみなさん、
   まず高校生活を楽しみ、見据え、そしてやっぱり楽しむことを忘れずに。
   じゃないと何の為に今まで勉強してきたか分かんないからさ、ね、Are you ready?」
「話が合いそうな校長だな」
「逆に避けたい」

―― 退場。
司会「新入生の退場です、みなさん、さっきよりも控えめな拍手でお送りしましょう!」
「もう帰りたい」

―― 教室で今日のまとめ。
担任「さっき校長先生を避けたいって言った人、
   後で職員室......の隣の会議室に来なさい」
「あの、できれば職員室のくだりカットしてください」

―― 何事も無く入学式が終わった。
「疲れたな、雰囲気をつかむのに」
「1 ヶ月あれば大丈夫だろ」
「長くね?」
「それぐらい高校は甘くないってことだよ」
「......」
「ごめん」

〜執筆後記〜
あまり二人が本領を発揮出来ずにいます。書きながら同じような状態です。

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