「......」
「どうしたんだよ」
「......まず......また間が空いてすみません」
「...あ、あぁ、すみません」
「...それでな......本題なんだけどな.........」
「......何なんだ、その、......そんな顔つきで......」
「あの......あのな......」
「............」
「......夏休みの......宿...題......終わってないんだ......」
「......なんだ、......そんなことなら俺だって終わってないさ」
「いやあの...実はな......国語と......数学と......」
「はは、俺も国語と数学は終わってねぇよ。量多すぎてやってらんねーよな」
「......世界史と......理科と......」
「え?」
「......英語と......読書感想文と......」
「帰れ」
担任「夏休みも終わっちまったなぁ。
みんな知ってると思うけども、うちの学校二学期制だから
今日から二学期とか言うなよ。まだ前期だから。
はい、正直、今日から二学期だと思った奴挙手してみ」
―― 遠慮がちに 8,9 人が手を挙げた。
担任「はっはっは。去年、俺が担任したクラスで同じこと聞いたらな、
手ぇ挙げた奴はたったの 1 人しかいなかった」
「誰ですか?」
担任「俺」
―― 宿題終わってない人たちが集まって居残りしている。
「何でこうなったかなー」 ―― 解答を見ながら、さらさらとシャーペンを走らせている。
「自分のせいだろーに。俺帰るぞ」 ―― 時計を見ながら、いそいそと自分の荷物をまとめている。
「待て。あともうちょっとだから。せめて星が見えるまで」
「遅せーじゃねーか!!」
「おい、一昨々年あたりも同じ状況だっただろ。二人で答え写して」
「俺は写してねーよ!一問一問解くたびに確かめてただけだろ!!」
「オメーな、そーゆーグレーゾーンっぽいアウトすれすれな白黒つけがたい真似ばっかしてんなよ!!」
「いーじゃねーか!!ただ答え写すよりいくらかマシだろーが!!」
「なんで昔っからそーゆーアウトすれすれな白黒つけがたいグレーゾーンっぽい真似ばっかしてんだよ!!」
「なんか俺にとっちゃそれが合ってんだよ!!だからいーじゃねーかっつーの!!」
「俺はそーゆー白黒つけがたいグレーゾーンっぽいアウトすれすれな真似は大っ嫌いなんだよ!!」
「.........微妙に順番変えながら言うのやめろ!!」
「まだパターン残ってるだろーが!!」
「そーゆー問題じゃねーんだよ!!」
〜執筆後記〜
勘が取り戻せないです。
ページの先頭へ戻る
Two Students へ戻る
トップ ページへ戻る