CDoubleBufferImpl

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説明

ウィンドウに対するダブルバッファリングによる描画を実装するクラスです。

解説

このクラスを利用する際は、テンプレート引数に派生クラス自身を渡して継承し、このクラスに必要なメッセージを処理させるために、CHAIN_MSG_MAP マクロによってこのクラスのメッセージマップをチェインします。
通常は、この実装がすでに行われている CDoubleBufferWindowImpl クラスを利用します。

派生クラスは、このクラスの DoPaint メソッドを必ずオーバーライドし、そこでデバイスコンテキストに対して描画しなければなりません。
そのデバイスコンテキストは、ウィンドウのものではなくメモリデバイスコンテキストであり、このクラスがその内容をウィンドウのデバイスコンテキストへコピーすることによって、ダブルバッファリングを行います。

参照

CDoubleBufferWindowImpl
CMemoryDC

情報

タイプ : テンプレート
継承クラス : なし
ヘッダ : atlframe.h

メソッド

DoPaint
ウィンドウへ描画します。

イベントハンドラ

OnEraseBackground
WM_ERASEBKGND メッセージのハンドラです。
OnPaint
WM_PAINT / WM_PRINTCLIENT メッセージのハンドラです。

DoPaint

ウィンドウへ描画します。

void DoPaint(CDCHandle /*dc*/);

引数

CDCHandle /*dc*/
デバイスコンテキストを指定します。このメソッドでは使用されません。

戻り値

戻り値はありません。

解説

このメソッドが呼び出されると、オーバーライドされていないことを示すために、ATLASSERT マクロによってアサートを発生させます。

OnEraseBackground

WM_ERASEBKGND メッセージのハンドラです。

LRESULT OnEraseBackground(UINT /*uMsg*/, WPARAM /*wParam*/, LPARAM lParam, BOOL& bHandled);

引数

UINT /*uMsg*/
WM_ERASEBKGND メッセージです。

WPARAM /*wParam*/
メッセージに付加されたパラメータです。このハンドラでは使用されません。

LPARAM lParam
メッセージに付加されたパラメータです。このハンドラでは使用されません。

BOOL& bHandled
メッセージを処理したかどうかを示します。このハンドラでは使用されません。

戻り値

常に 1 を返します。

解説

このハンドラは、背景の描画が必要ないことを示すために 1 を返します。

OnPaint

WM_PAINT / WM_PRINTCLIENT メッセージのハンドラです。

LRESULT OnPaint(UINT /*uMsg*/, WPARAM /*wParam*/, LPARAM lParam, BOOL& bHandled);

引数

UINT /*uMsg*/
WM_PAINT / WM_PRINTCLIENT メッセージです。

WPARAM /*wParam*/
メッセージに付加されたパラメータです。

LPARAM lParam
メッセージに付加されたパラメータです。このハンドラでは使用されません。

BOOL& bHandled
メッセージを処理したかどうかを示します。このハンドラでは使用されません。

戻り値

常に 0 を返します。

解説

このハンドラは、CMemoryDC クラスからメモリデバイスコンテキストを作成し、DoPaint メソッドを呼び出します。

Last Modified : 2010/03/13 (Sat.) 23:05:55

Librarian Version 0.3.1.5
By Toshi

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